音読・福富草子絵巻

Narration: The Tale of Fukutomi


朗読:楊 暁捷 
製作:楊暁捷(X. Jie Yang)

 

下巻 第十段
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何しにか、いはかしきとて、
焼き捨て給ひつる。
刀禰いましてこそ後も
焼き捨て給はめ。

いみじき業かな。
裸にていますとも、
それをば如何着給はん。

秀武がえも言はぬ御衣を給はれば、
主も綾錦を給りていまする
とこそは、見それり。
古ひまるりつ○○そるかし。
誰かかくいみじき目、
見給はんとこそ思はね。

何事宣ふぞ。あな、あさまし。
年は六十余り切りて、
刀禰、政し給へども、
みひ子に引き劣り給ひたりけり。
朝皃の実に一にてだに腹のうちと、
入ぬれる。腹しる物なり。 これてす

食き入れ、かさの事にこそ合へ。
かくこそこれ捨てうる。
ないいましたりけの事なり。
まづ、腹止めて事をやば。
薬食いるか、麻呂。

震いはしぬども、
さる物をば如何に着んするぞ。
さまゝゝに男を矯むる女どもかな。

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