絵巻詞書集

 伴大納言絵詞
下巻第二段

下巻第一段→ 


そのち大納言もとられなどして
ことあらはれてのちなんながされけ
る応天門をやきてまことの大臣に
おほせてかのおとをつみせさせ
ていちの大納言なればわれ大臣に
ならむとかまへけることのかへりてつ
みせられけむいかにくやしかり
けむ


【読み下し】
その後、大納言も囚られなどして、
こと露はれてのちなん流されけ
る。応天門を焼きて、まことの大臣に
仰せて、かの大臣を罪せさせ
て、一の大納言なれば、われ大臣に
ならむと構へけることの、却りて罪
せられけむ。いかに悔しかり
けむ。

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