絵巻詞書集

 蒙古襲来絵詞
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陣にをしよて合戦をいたしきずをかぶりし
事ひさながのての物信濃国御家ありさかの
いや二郎よしながひさながのをいしきぶの三郎
のての物いはや四郎ひさちかはたけやまのかくあみだぶ
ほんだの四郎ざゑもんかねふさこれをせう人にたつ
頼承ておひてのちゆみをすてなぎなたを
とりておしよせよのりうつらむとはやりしか
どもこれも水手ろをすてをさりしほどに
ちからなくのりうつらざりし物なり同日むまの時
季長ならびにての物きずをかぶるものどもいき
のまつばらにて守護のげざむにいりて当国
一番にひきつけにつく鹿嶋にさしつかはす
ての物同日巳剋に合戦をいたし親類野中
太郎ながすゑ郎従藤源太すけみついたでをかぶり
のりむま二疋ゐころされし証人に豊後国御
家人はしづめの兵衛次郎をたつ土佐房道戒う
ちじにの証人には盛宗の御ての人たまむらの
三郎盛清をたてげざむに入て同御ひきつけに
つく