音読・蒙古襲来絵詞

Narration: A Scroll of the Mongol Invasions


製作・朗読:  楊暁捷(X. Jie Yang)


 


蒙古襲来。十三世紀後半に二回にわたって起こったこの出来事は、まさに中世の大事件であった。必死の攻防戦は、野望を抱きながらも無数の死者を残したのみだった元軍にとっても、降って掛かった災難を決死の防戦で凌いだ鎌倉幕府やその地方政権にとっても、計り知れないダメージを与えたものだった。

今日になって、七百三十年前の状況を知るには、あまりにも手がかりが少ない。その中で、絵巻『蒙古襲来絵詞』は根本資料の一つである。これはもともと一地方武士の視点からの私的な記録に過ぎないが、そこから読み取れるのは、生死を度外視し、命を賭ける下級武士の生き方だった。外敵に襲われながらも、戦場を駆け巡る竹崎季長と彼周辺の人々が見せたのは、あたかも出世するためのまたとない機会にでも恵まれたような、異常な精神の高揚だった。そこには、平和な世の中に身を置かれる者に想像だに及ばない世界があった。

ここに、現存する絵巻の十六段の詞書全文約九千二百文字、それにその現代語訳を音読する。どうぞご意見、ご指摘をお寄せください

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特別バージョン:音声と画像の連動  (第三段)


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